あなたが本当に欲しいものは、お酒ですか?
毎日飲んでしまう自分に自己嫌悪
「今日こそ飲まへんで。」
朝はそう思っていたはずなのに
夜帰宅すると、冷蔵庫を開けている。
ビールを手に取り、
「明日こそ休肝日せな」
そう思いながら飲む。
そして翌朝
「また飲んでもうた」
そんな自分にがっかりする・・・
こんな日々を繰り返していませんか?
断酒前の私は、何年もこんな日々を毎日のように繰り返し、
「自分なんかほんまにあかんやつ」
「自分で決めたことすらやらんとか最悪」と自己嫌悪に陥っていました。
毎日飲んでしまうのは意志が弱いから?
私のところに相談に来られる方の中にも、
「自分は意志が弱いんです。もっとやる気出さないと。」
「本当にだらしないんです。情けないです。」
「自分に甘いんです。もっと自分に厳しくしないと」
と話される方がいます。
でも、お話を聞いていると違うことが見えてきます。
・仕事で責任ある立場を任され、気が休まる時間の確保が難しい。
・家族のことを最優先に気にかけて、自分のことは後回しになっている。
・自分の子どもやパートナーのことだけでなく、高年齢の親の問題にも直面している。
といったように、いろんな役割を必死でこなしておられます。
そのため周りからは、
・しっかりしている人
・頼りになる人
と思われている。
そんな方が少なくありません。
むしろ、真面目で責任感が強く、一生懸命頑張っている人ほど、
自分を責める言葉で頭がいっぱいなのではないでしょうか。
「疲れた」と言えないあなたへ
あなたは最近、「疲れた」と言えていますか?
本当はめちゃくちゃ疲れている。
でも、
「頑張るのが当たり前。みんな頑張ってるし」
「自分だけは弱音を吐いたらあかん。」
「こんな程度ならまだ大丈夫。まだ頑張れる。頑張らなあかん」
こんなふうに自分に言い聞かせていませんか。
疲れを感じても休まない。
辛いことがあっても飲み込む。
不安があっても表に出さないようにこらえる。
そうして一日を終えた夜に、
お酒だけが唯一の息抜きになっていることがあります。
本当に欲しいものは、お酒ですか?
「お酒の味が好きなんです。美味しいし」
「お酒の場が好きなんです。楽しいし」
お酒を飲み始めた昔の頃はそう思っていたけれど、
ここ最近のお酒との付き合い方を振り返ると、
「実は違うのでは・・・?」と気づく場合があります。
欲しかったのはお酒ではなく、
・やっと今日が終わったという安心感
・緊張がほぐされていく解放感
・誰にも気を遣わなくていい、唯一の時間
・頑張らなくてもいい時間
つまり、
お酒が欲しいのではなく、本当は楽になりたい。
そんなこともあるのです。
毎日飲酒してしまう背景には理由がある
お酒の飲みすぎは身体にも心にも影響を与えます。
だからこそ、量や頻度を見直し、減らすことは非常に大切です。
でも私は、
「飲まないようにしましょう」
と言うだけでは解決しないことも多いと感じています。
なぜなら、
お酒がもたらす安心感や解放感に頼らざるを得ない状況にある人もいるからです。
自分を責める前に考えてほしいこと
もし今日も飲んでしまったなら、
自分を責める前に一つだけ考えてみてください。
「私は何に疲れていたんだろう?」
仕事、人間関係、家族、お金、将来のこと、などでしょうか。
もちろん、皆さまそれぞれ人生があり、
このように簡単にまとめられるものではないというのは大前提です。
ただ、お酒を飲んでしまったことだけに目を向けるのではなく、
「その日にお酒が必要だった理由」にもどうか目を向けてみてください。
今のあなたが「本当に求めているもの」を一緒に見つけていけたら嬉しいです。
寺島 渚紗