自分に厳しすぎる人へ

他人に優しく、自分にだけはとても厳しい

友人が落ち込んでいたら、
「大丈夫やって」
「そんな自分のこと責めんでもええやん」
と言える。

仕事仲間がミスをしても、
「大丈夫。何とかなるって」
「私なんかミスばっかりですよ」
「ミスせん人間なんておらんから」
「対応一緒に考えましょう」と言える。

家族が疲れていたら、
「最近頑張りすぎてたんちゃう?」
「もう今日は何もせんとゆっくり休んだらいいよ」と言える。

ところが、これが自分のことになるとどうでしょう。

「なんでこんなこともできひんねやろ」
「こんなミスするとかありえへん。私が悪い」
「言い訳したらあかん」
「自分がもっと気をつけてたらよかったのに」
「もっと頑張らないと」
「こんな疲れで休みたいとか言ったらあかん」
「周りはもっと頑張ってる。休んでる場合じゃない」

友人や仕事仲間には決して言わない言葉。
そんな言葉を、自分には何度も何度も頭の中で浴びせていませんか?

誰かの失敗には理由を考えられるのに、
自分の失敗には理由を考えず、
「自分の努力が足りない」「自分が悪い」
という結論になってしまう。

本当は疲れていたのかもしれない。
職場の環境設定や仕組みに問題があったのかもしれない。
そんな背景を、自分だけには認められないことがあります。

自分を責めることで頑張り、成果を出してきた

これまでの人生で、
真面目で、責任感を持って頑張ってきた人ほど、
「自分に厳しくすること」が当たり前になっています。

他人や周囲のせいにすることなく、
自分の努力でこれまでいろんな困難を乗り越え、
成果を出してきたのです。
また、本人は「努力」と思っていないことも多々あります。
だからこそ、周囲から認められたり信頼されたりするのでしょう。

自分を責めることや厳しくすること自体は悪いことではありません。
でももし、その方法で段々と心が苦しくなったり、
動き出すのに時間がかかったりする場面が増えてきているのなら、
少し違うやり方を試してもいいのかもしれません。

友人や仕事仲間に接するように、自分にも同じ言葉を

もし今日、失敗したことや後悔していることがあるなら、
友人や仕事仲間にかける言葉を、そのまま自分にもかけてみてください。

「今日めっちゃ頑張ったやん」
「そんな日もあるよな。でも大丈夫やで」
「また明日やったらええやん。無理に今日する必要ないで」

「自分に優しくする」ということは、
「自分が周りの人に向けている優しさを、自分自身にも向ける」
ということです。

でも、自分に厳しい人にとって「自分に優しくする」ということは、
とても難しいことかもしれません。

実は私自身も、「自分に優しくする」ということは今でもとても苦手です。
まずは「苦手だな」と自覚することから始まりました。
放っておくと、無意識に自分を責める言葉で頭がいっぱいになります。
なので私は「自分に優しくする訓練」の真っ最中です。

「自分もそうかも」と思った方へ

まずは、自分に何度も無意識で浴びせている「自分を責める言葉」に
気づくことから始めてみてください。
「ちょっと厳しすぎかも」「こんな言葉、他の人には言わへんわ」など、
いろんな気づきが生まれるかもしれません。
焦らずで大丈夫です。
この小さな気づきを大切にしてくださいね。
あなたの心が少しでも軽くなることを願っています。

寺島 渚紗