お酒を減らしたいのに、減らしたくない。なんで?
「減らしたいのに減らしたくない」という矛盾
「お酒を減らしたい」
そう思っているのに、
いざ減らそうとすると嫌な気持ちになる。
「お酒控えたら?」と言われると
ちょっとイラっとする。
そんな経験はありませんか?
休肝日がほとんどない。
健康診断が不安になる。
二日酔いの日が増えている。
飲みすぎてしまって自己嫌悪に陥る。
「もしかして自分は依存症?」と怖くなる。
だから、
「減らした方がいいんやろな」
とは思う。
でもその一方で、
「飲みたい」
という気持ちもある。
この矛盾に苦しんでいる方は少なくありません。
私もそうでした。
減らそうと試みるたびに増える飲酒量
実は私自身、
「お酒を減らした方がいいんかな」
と思い始めてから、
実際に断酒するまで何年もかかりました。
飲む量を減らしてみる。
数日は減らせるけど、その反動なのか、飲みすぎる。
「あーやってしまった」と後悔し、また少し控える。
また元に戻る。
なんなら前より飲む量が増える。
そんなことを何度も何度も繰り返していました。
当時の私は、
「お酒を減らしたいのに減らせない自分」
を責めていました。
でも今振り返ると、
減らしたくない理由があったように思います。
お酒があったから頑張れた
お酒には役割がありました。
仕事で思うようにいかず自信をなくした日。
理不尽で嫌なことがあってもこらえた日。
誰も味方がいないような気がして孤独な夜。
お酒が私を助けてくれていました。
飲むと少し気持ちが楽になる。
頭が軽くなって考えごとが減る。
気づいたら寝落ちしている。
だから、
「減らしたい」と思う一方で、
「なくなったら困る」
「私からお酒を取り上げないでほしい」
とも思っていたのです。
減らしたくない自分は悪者ではない
減酒を考え始めると、
飲みたい自分を悪者のように感じることがあります。
そのため、お酒を飲むと
「また誘惑に負けた」「自分は意志が弱い」
そんなふうに思ってしまう。
でも本当に悪者なのでしょうか。
お酒を手放すのは怖い
お酒は頑張るあなたを支えてきてくれたのでしょう。
それだけあなたは頑張り続けてきたということでもあります。
疲れやストレス。
不安で孤独な夜。
お酒がなければ、そういったものに耐えないといけない。
そんなん辛すぎて無理。
そう感じておられるのではないでしょうか。
一人で抱えなくて大丈夫
私は、
「今すぐ飲みたい気持ちをなくしましょう」
とは言いません。
むしろ、
減らしたい自分もいる。
でも減らしたくない自分もいる。
まずはその両方がいることを一緒に確認することから始めましょう。
人の気持ちはそんなに単純ではありません。
矛盾を抱えていて当然なのです。
お酒を通して、自分を知る
もし今、
「お酒を減らしたい。でも減らしたくない」
という気持ちを行ったり来たりしておられるなら、
それはおかしなことではありません。
むしろ自然なことです。
お酒には、これまであなたを支えてきた役割があったのかもしれません。
飲みたい気持ちを無理やり消そうとするのではなく、
「私は何を支えてもらってるんやろう」
と考えてみてください。
減酒とは、お酒や飲みたい自分との戦いではなく、
自分自身を知ることなのです。
寺島 渚紗